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資金調達の基本 ~金融機関からの融資をお考えの方へ (25)

2016.07.29

7. 金融機関が貸したくない会社 ②

前回からの続きとなりますが、業績の良くない中小・零細企業向けに信用保証協会付きの融資を行っている理由は、金融機関が貸倒引当金の計上を行いたくないためと言ってもよいでしょう。

話は少しかわりますが、金融機関の融資残高は、自己査定により各債務者ごとに区分して公表されています。各金融機関のホームページなどで見ることができます。前回説明しましたが、正常先以外の融資残高を不良債権といいます。融資全体に不良債権の占める割合を不良債権比率といい、この比率が高ければ、高いほど、金融機関の破綻の可能性が高まることとなりますので、金融機関としては、不良債権比率を極力避けたいというのが、本音です。

金融機関が貸倒引当金の計上を避けていうことは繰り返し説明させていただきました。そうなると、初めての取引先への融資は難しくなるのでは?と思われる方も多いかと思います。決算書の財務状況に問題がなく、業績が好調であれば、問題なく融資できますが、決算書上は赤字や債務超過の状態ではないが、中身を見ると、実質債務超過の状態になりそうな場合は、融資は難しくなってしまいます。融資を実行した途端に、貸倒引当金を計上しなければならないからです。こうなると、金融機関は決算上は赤字でお金を貸すようなものとなってしまい、やはりここも避けたいところです。

結論を申し上げますと、お金を借りる会社や個人事業主様は、決算書の状態が悪くなってから、金融機関にお金を借りにいくことはしないで、決算書の状態が良いときに融資を申し込みに行く方が良いということです。

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